サバフェス!2016でnecomimiを改造した話
数カ月ぶりの投稿です。
「Health Engineering with IoT」がテーマのイベント、「サバフェス!2016」に参加してきました。
2016.serverfesta.info
ハッカソンはテーマが「健康」だったのですが、自分たちのチームでは「体の健康だけではなく心の健康も大事だよね→ストレスを可視化する→脳波を見よう」(というのは建前で、実際にはnecomimi面白そう)という理由でnecomimiを改造して脳波を取得するということを行いました。自分は同じ大学の後輩達と一緒のチームでハードウェアを担当したので、ハードウェア周りについて書いておこうと思います。*1
追記(2016年3月28日)
後輩がRaspberry Piからサーバーへの部分の記事を書いてくれました。
atofaer.hatenablog.jp
追記終わり
追記(2016年3月30日)
開発の詳しい経緯などはこちらで後輩が書いてくれています。
hotuta.hatenablog.com
追記終わり
まずnecomimiについてですが数年前に一部で人気になった、脳波によって猫耳が動くというおもちゃです。
necomimiでは2枚の基板が使われています。1つは「TGAM1」という脳波検出基板で、もう1つは猫耳を動かすサーボの制御基板です。制御基板はUARTで受け取った脳波のデータを基にサーボモータを動かしています。次の図は改造前の簡単な構成図です。
脳波を検出するにあたって、このUARTの信号を横取りすれば自分でも脳波を見ることができるんじゃないか?ということで基板の送信部(TX)とGNDにケーブルをつなげました。
そしてUARTのデータをRaspberry Piに渡すために、イヤホンジャックをケーブルの先に付けるという改造を施しました。また今回はサーボモータを動かす必要が無かったのと、基板が入っていた場所がギリギリの大きさだったという理由からサーボモータに繋がるケーブルを切断してスペースを確保しました。
次の図は改造後の構成図です。
実際の改造後の基板はこのような感じです。
この改造によって無事に脳波のデータをUARTを使ってRaspberry Pi上で読むことができました。ハッカソンではここから脳波のデータをPythonプログラムで読んで、サーバーに送ってということを(後輩達が)しています。
これによりnecomimiの外装はイヤホンジャックために開けた穴以外変わらず、ケーブルをそのまま出すよりも強度を上げることができたのでは無いかと個人的には満足しています。
今回のハッカソンではほぼハードウェア部分のみを担当して、データの解析やサーバーへのデータ送信に関しては後輩たちがやっているのを見ている感じでした。
それでも得られた知識や経験は多く、大学OBの方々を始め沢山の方と交流ができたのでサバフェス!2016に参加してとても良かったです。
*1:サーバー周りに関しては後輩達が書いてくれると思うので、そちらに任せます